齢50を過ぎれば、脚力も落ち立ちごけの不安に苛まれつつのバイクライフになること必定かと思い、いつかは、ローダウンリンクのインストールと思ってきた。昨年12月の秩父極寒ツーリングでは、寒さもあり足の踏ん張りも不十分な中、身に染みて立ちごけの恐怖を甘受してしまった。
実はその前の月である11月にパーツの注文を済ませていた。本来はパーツ組み込み後にツーリングへ出かけるつもりであったが、その時点で希望の「ハイパープロ ローダウンリンクプレート」が国内在庫無しの状態。輸入元への確認をしてもらったところ、年明け4月とのこと。5ヶ月先!
それではと、途中アエラ製やデイトナ製も検討したが、ローダウンリンクのデメリットを知れば知るだけ、使用するなら極力変位量の少ないものと考えた。シートのアンコ抜きもしてあるので「すごく下げよう」と言うことでもなかったのである。
ちなみに、シート高の変化で表すとハイパープロ製2.0㎝・アエラ製2.5㎝・デイトナ製3.0㎝であった。ということでハイパープロ製に決定。厳密にはリンク比の特性でシート高の変化だけでは単純な比較は出来ないのが本来であるが・・・。
先日約1ヶ月前倒しで、パーツが届いた。
ノーマルとの比較は以下。
こんな機会もめったにないので、ザグ計測を含めいろいろと測ってみた。
今回も活躍の武井君ストーブ!
必要な工程、スイングアームのリフトで作業がスムーズ。
以下は各条件 ①無負荷時伸びきり量
②空車静止時沈下量 壁に寄り掛けて
③乗車静止時沈下量 ぶつぶつ言う嫁の協力を得て
ちなみに、ザグ値は①-③とする。
ノーマル(F/R) インストール後(F/R) 変化量(F/R)
① 66.9 / 71.3 65.9 / 67.4 -1.0 / -3.9
② 62.0 / 69.3 61.1 / 65.4 -0.9 / -3.9
③ 61.0 / 67.0 59.9 / 63.2 -1.1 / -3.8
ザグ 5.9 / 4.3 6.0 / 4.2 +0.1 / -0.1
*フロントは指定の突き出し量+18.0㎜、プリロードは体重63㎏に合わせてメーカー指定の1割減。
シート高はジャスト-2.0㎝でした。
各数値は、各条件ともインストール前後で変化量において大きく外れる値はなかったが実走でリンク特性の影響や、スイングアームの垂れ角減少に伴うアクセルオンでのトラクションのかかり方、アンチスクワット性の変化、加えてリアよりに下がっているのでアンダーステア傾向が懸念される。ただ、まだ走ってないので詳細不明。
もう一つ気になっていたセンタースタンドがけであるが、結論は自分の背筋力では無理だった。対策として、5㎝アップの板をかませて以前の力加減で出来るようになった。
今回、作業の最難関はストロークリミッターの装着。
上げてみたらストッパーと受け皿の間に砂と小石が出てきて、お掃除できたのはラッキー。コンプレッサーでもあれば勢いよく吹き飛ばす出すところ、ない人はエアダスターで対応。こんなもんでも役に立った。
ストロークリミッターとペーパータオルの上は吹き飛ばしたゴミ。
こんなこともなければきっとやらない場所。
リンクのグリスアップも出来たし上々。
続く