cocabuの日記

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「憲法改正」の真実

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先日、東京タワーから、しげしげ国会議事堂を見てしまった。
著書の一方は、自民党が選びながら現状での改憲が「憲法違反」と言い切った論客。もう一方も、歴史観からの憲法考察も鋭い論客。
憲法学者という、影響力のある権威が、危機感を持って対談したもので迫力がある。
政治的な、感想やコメントは個人の価値観や思想に踏み込む面があるので、慎重に意見を述べることと承知しているつもりでの感想。
心に引っ掛かった要点は、まず「自民党憲法草案」についてよく出てきて、現行憲法と文言が度々変わっているもの。
「個人」から「人」、例えば「すべての国民は個人(人に変わっている)として尊重される」。個人という1人1人から、人という大きな一まとめになっていたり、「公共の福祉」から「公益及び公の秩序」という、人の振る舞いから社会全体を対象にした振る舞いに変わっていたり微妙な改変を加えている。
自分の大きな誤解であった現憲法GHQによって起草されたという、日本国憲法無効論。ハーグ陸戦条約の読み間違いが元になり、正しくは「占領政策に支障なき限り、被占領地の基本法を替えてはいけない」というのが本来の解釈である。つまり、明治憲法という日本古来のものが現行憲法の基である根拠たるものであると。
「特定機密保護法」に始まり、わざとらしく平和という文言を取り付けた安保法(国際平和支援法・平和安全法整備法)が押し切られ、「緊急事態条項」に手をかけ始めているこの時期に早めに読めて良かった。
それは、「憲法制定権力者」が「国民」であるから。

極個人的に、御殿場市で自分が行きたくないところが、また一つ増えてしまった。前々からのものは「富士山樹空の森」。事情を知りもしらないで当時流行りの「箱もの批判」をしておきながら、失策に気づいて「方針は変えていないが、方向が変わりました」と言った迷言の中でつくられた施設。今回は、「岸信介邸」。言わずもながである。隣の「とらや工房」まで!

たぶん、この本の根底は「戦後レジームからの脱却」と言いながら、対米追従する矛盾だと思った。
夏の参議院選挙(ダブルのウワサもあるが)で自民党支持の場合、「改憲賛成」ととられることも考えて政党選びをする必要がある。他の政策を支持するとしてもだ。
自分の属する関係団体も、自民党比例区で候補者を立てているが、自分はダメ。