自問とは「誰のためにボランティアをするのか?」。人それぞれに答えがあると思うが、自分の答えは「自分のため」となった。極めて自己満足な。間接的には被災者や被災地域のためになっているとも感じているが・・・。
個人の見解であることをお断りして、朝のシャトルバス待ちの一部の方のはしゃぎっぷりは、自分のボランティア活動そのものを楽しんでいる様子。その他、今までのボランティア活動の蘊蓄披露、ボランティア論ともいえる持論展開等々。ボランティアを受けられる方々のことは、とりあえず置いといてって感じ。自分ははしゃいだり、蘊蓄や持論展開はしないけど、そこを見てやっぱり本質的にまずは自分のためなのだということを回りに気づかされた。後付けで被災者・被災地という流れになるのだと思えた。禅問答に近いので、逆方向で被災者、被災地のためが第一であり、後付けで自分のためというのもあり。
どちらにしても参加することに何らかの意義があることは確か。
本日の作業は、住居の内外の土砂(川砂)の撤去。場所は、上三坂地区。
まさに、護岸が決壊した所。
決壊した範囲の上流の始まるところで、現場整備が遅れボランティアが入るのは、今回初の場所とのこと。
訪問したお宅は、上流の際にあったため流されはしなかったものの土砂が床下まで入り込み、床板と根太まで外して床解体みたいな感じでスコップとネコでの作業。人数はお家の方2名とボランティアは当初10人から後で合流された方を合わせて総勢26名と重機ボランティアの方2名の30名で1日作業を行った。
写真左の家屋が作業現場。
作業終了時は7割かた土砂が取り除けたかと言うところで終了。
当日は天気もよく、気温も上がってしまったため、皆さん限界に近いところで15時撤収を、多少繰り上げてという感じ。
回りの景色は、昼休憩中に写真撮影。
隣のお宅2棟は基礎の下がえぐられ傾いている状況。
濁流のすごさを見てとれる。
その別角度は、この状況。
踏みとどまったけやき。
その木に登って、堤防を撮ったもの。
作業現場の川方向、手前右には切れてしまって影しか写っていないがけやきがある。決壊した上流側の際の部分。別アングルからも。工事関係者、お役人と思われる視察の集団や地質調査の学者風の方々やらいろいろな人を見かける。帰りの鬼怒川。堤防が溢れたとは想像もつかない。帰りは、現地で知った災害支援車両ということでの高速道路の無料化の申請。帰りだけでも助かる。15時30分出発で御殿場着18時30分の3時間で到着。平日なので良かったということ。
ちょっと残念だったのは、小型の油圧ショベルの操作をお願いされたのだが、縦旋回になっていて、ISOパターンのレバー操作(通称横旋回)しかできなかったのでお役にたてなかったこと。そろっとやってみたが危険な感じがしたのですぐ、自己判断で中止。慣れた人が、その後機械ごと横倒しになりかけて大勢で助けたという足場だったので、やれる気になって無理して事故を起こさなかったのが幸い。世の中には、JIS標準・ISOパターン、コマツパターン、三菱パターン、コベルコパターンの4つとも出来ちゃう人がいると聞くが、神がかりだと思う。外国を合わせると10種類以上あるらしい。今度頼まれたら、横旋回にしてもらわないと無理なことを学習できた。横旋回の方が、直感的なのに・・・!と勝手なことを言って。